アクティビスト体験談④

○チレカ(女性)

 私はHIVに感染し、治療を始め体調が良くなりました。ですが薬を継続的に飲むのを止めてしまい、体調が酷くなり、1年間寝たきりになってしまいました。アクティビストの方が説得してくれ、センターでの治療を再開しました。今は元気になりました。娘が3歳になりましたが母子感染は免れました。

 

 これは別の患者さんのお話です。その方は妊娠していましたが、HIV感染者でした。HIV感染者と分かり夫に追い出されてしまいました。DREAMセンターに通うようになり、夫もセンターに来るように勧めなさいと言われました。夫はセンターに来たところ、HIV感染者であることがわかりました。そこで2人で一緒になって治療を始めてました。今では2人とも元気になっています。夫婦におけるHIV治療の課題は、妻が夫にHIVのことを言うことが出来ないことです。離婚させられてしまうケースが多く、事実を話すことをためらってしまうのです。HIVの治療は2人ですることが大切である。あともう1つの課題はセンターから遠いところに住んでいる方々をどのようにセンターに通って頂くかです。

 

<スタッフより>

 HIVの薬は量も種類も多く、継続的に飲み続けるのは、しっかり薬に対する理解がないとなかなか厳しいそうです。だからこそ、アクティビストの方々が活躍します。しっかり毎日決まった量を飲めているかチェックしつつ、生活状況・心の状況に寄り添います。「HIV患者」から無償の薬、診察、沢山の愛によって元気になった「アクティビスト」だからこそできることです。アクティビストの存在ってすごいですよね!

 貧困層ほど女性の社会進出がなされいません。そのため、女性が衣食住生きていくためには、結婚する道がほとんどを占めています。逆に言うと、結婚しないと生きていけないのです。だからこそ、HIVと分かると離婚させられる=生きていけない。という現実が立ちはだかるのです。(私は、ご主人もHIVに感染していることがほとんどであるのに…なぜ…と思ってしまいますが)チレカさんが教えてくれた、ご夫婦2人で治療することができるのは、めずらしいケースのようです。ご夫婦そろって検査をし、感染していたら治療をする。これも課題の1つです。さらにチレカさんは課題を挙げてくださいました。遠方に住む方にもDREAMセンターに触れていただきたい!という思い。無駄にするわけにはいきません。