BRAVO!
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BRAVO!について
マラウイでは、出生登録証を持っている人は、人口の10%(2014年時点)と言われています。
出生登録が行われない、あるいは、登録しても、そのことを証明する書類を持たない子ども達は、教育や社会保障といった公的サービスから除外されてしまうことが頻繁にあります。また、少年兵や児童婚、臓器売買などの被害者になる可能性も高くなります。
出生登録は「その子が存在する」ことを証明する大事なものです。
BRAVO!は、子ども達が社会に存在することが認識され、その権利を否定されず、また隠されることなく生きていくために、出生登録とその証明書を家族に届けるために活動しています。
背景
初めて、BRAVO!の話を聞いた時、「出生登録のための活動ってどういうこと?」と思いました。
話を聞いて、「もし私だったら?」と考えてみたところ、「私がこの世界に存在することを証明できるものがないって…。うまく想像できないけれど、役所に行っても話を聞いてもらえないだろうし…。仕事に就けるのかな?病気になったら、どうしたらいいの?」「私の声は社会に届くのかな?」「自分には何もできないと諦めてしまうのかな…」、そんな言葉が浮かんできました。
そして思いました。「マラウイの子ども達に、”私は大事な存在なんだ”と思って生きてもらいたい。社会が、大人が子ども達を守ってほしい。それが当たり前になる日が来てほしい。そのために、できるだけ多くの子どもの出生登録を行いたい」と。これが、BRAVO!を進めたい理由の一つです。
もう一つの理由は、「世界の出生登録のことを、多くの人に知ってもらいたい」と思ったからです。
BRAVO!の話を聞いた後、少しでも世界の状況を知るために、チームのメンバーで出生登録のことを調べました。
いざ調べてみると、世界のデータをまとめた報告書はほとんどなく、見つけられたのはユニセフが2013年に発表した「Every Child's Birth Right」(161ヶ国における統計の分析と国別の出生登録に関する最新のデータと推定値をまとめた英語の報告書)くらいでした。
ただ、その報告書中にも、マラウイのデータはほとんど見られないといった状況で、「とても大事なことなのに、調査されることも、状況が伝えられることも限られているのだな」と思いました。
出生登録のために取り組んでいること
出生登録を行い、証明書をご家族のもとに届けるために、BRAVO!では以下のことに取り組んでいます。
1.出生登録
マラウイ政府や地元行政と連携し、登録申請を行う家族の訪問、登録内容のデータ入力、出生登録証明書の印刷などを行っています。
2.文字を書くことができないお母さんのサポート
マラウイの、特に田舎の地域では、文字を書くことができず、申請書に記入できないお母さんがたくさんいます。
BRAVO!では、バラカ県の行政機関と連携し、お母さんのサポートを行っています。
3.看護師の意識を高める取り組み
マラウイでは、本来、看護師が出生登録を行うことになっています。
しかし、看護師の数が少なく、また出生登録に対する意識が低いために、出生登録が後回しになることも少なくありません。
BRAVO!では、12人の「キャンペーナー」と呼ばれる青年が3つの施設を訪問し、出生登録の大切さを説明しています。
4.両親の意識を高める取り組み
出生登録を行うには両親の理解も必要です。
子どもに名前を付けること、親に出生登録を行う責任があること、登録により子どもの権利を守ることが出きることなどを、
お母さんだけでなくお父さんにも説明しています。
出生登録に必要な費用
子ども一人の出生登録のために約5ドル(約500円)のお金が必要になります。
【口座情報】
ゆうちょ銀行 〇一九店
当座預金 0451482 (口座記号番号:00170‐0‐451482)
立正佼成会アフリカ支援
みずほ銀行
中野支店 普通口座 1355469
立正佼成会 アフリカ支援PJ 代表役員 國富敬二
※事業を指定される場合は「出生登録(事業)」または「エイズ事業」とご記入をお願いいたします。
キャンペーナー
BRAVO!で大事な役割を担っている青年が「キャンペーナー」(黄色のTシャツを着たメンバー)です。バラカ県の事務所を訪れた時に話をしてくれたのは、みな20代の方で、しっかりした表情が印象的でした。
彼らは、上にも書きましたが、お母さんのサポートや看護師さんへの説明、出生登録申請書をデータ化して行政に送ったり、出生登録証明書を家族に届けたりしています。
現在、バラカ県のキャンペーナーは12人。この人数で県内の92%の登録手続きを行っています。キャンペーナーが関わる地域の登録率が80%なのに対し、関わらない地域の登録率は30%と、彼らの活動が実を結んでいます。
事務局
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