アクティビスト体験談⑦

 

○ハナ

 

 DREMAに通っている母から誘いを受け、このセンターのことを知りました。

 

 当時、9か月の子どもがHIV陽性であり、私もそうでした。

 

 他の病院に行っていましたが、何か月も薬をもらうのを待つことになっていました。

 

 センターに行ったとき、最初にジェーンに出迎えてもらいました。

 

 私はその時、CVO(白血球)84しかなく非常に危ない状況でした。

 

 子どもも私も生きることは難しいと絶望していました。 

 

 当時、特に子どもへのHIV治療はほとんど開発されていませんでした。

 

 しかし私と子どもの治療を開始したところ、だんだんと回復してきました。

 

 今、私の子どもは13歳です。

 

 子どもの治療はトレーニングコースに入ったり、ホームケアを施したりしました。

 

 遠隔地においてはホームケアの重要性をほとんどの人が理解していません。 

 

 またシロップ薬はHIV治療では難しかったが、エジディオの愛の精神でねばり強く、子供に薬を投与し続けてくれました。

 

 子ども達も栄養失調でしたがセンターが食糧を配り、栄養面からも治療を支えてくれたのです。

 

 そのおかげで、他者のためになりたいと思い、私は7回の教育を受けてHIV患者のためのトレーナーになりました。

 

 今は子ども達に食事を提供しながらHIV治療を受けさせています。

 

 そして、息子は10代のHIV陽性者の青年グループのリーダーになっています。

 

 夫は私がHIVポジティブと分かった時、私から去って行きました。

 

 しかし、夫とも治療を通して再会しました。夫と再婚はしていませんが、今はよき友達同士になっています。

 

 

 

<スタッフより>

 

 「ホームケア」とは、自宅での衛生面や栄養面などをきちんと保っていくことです。

 衛生面が悪く、風通しがよくなかったり、栄養が不足していると、HIVは悪化してしまいます。

 ホームケアをするために、アクティビストは家庭訪問をしています。 

 本プロジェクトの名称「My Tedori,My Africaチャレンジ!!」のTedori=手どりは、「手をとる。」という意味です。

 家庭訪問も、手をとる、「手どり」になっています。

 この家庭訪問が、アクティビストの本領発揮され、HIVで苦しむ方々にとって、とても重要なものとなっています。

 ですが、遠隔地ですと、時間もお金も掛かってしまうため、まだまだ行き届いていないことがあるようです。

 手どりによって、アクティビストと患者の方の心が近づき、信頼関係を構築し、さらにHIVがよくなることに繋がっています。