DREAMセンターで働く人びとの声③

 

○ジョン医師

 

 ここ4~5年、DREAMセンターでは糖尿病も課題となっています。

 

 そのための一人一人のデータが必要であり、DREAMではきちんと確立しています。

 

 マラウイの医師不足は深刻で、1860万人の人口に対して250人しか医師はいません。

 

 町にはクイーンズという大きな病院がありますが、診療を受けるのに待つ期間は3か月も必要です。

 

 ふつうマラウイでは高血圧、糖尿病への治療も十分できません。

 

 そのためアクティビストの存在はとても重要です。

 

 マラウイでは年間50人の医師が誕生しますが、ほとんど海外に行ってしまいます。

 

 このDREAMセンターには3人の医師がいます。

 

 海外に行けばよいお給料がいただけますが、私の喜びはお金ではなく、患者の笑顔です。

 

 だからここに留まって治療をしています。この国を良くしたいです。

 

 今、ここで働けていることは幸せです。

 

 愛にはお金がかかりません。これはエジディオの祈りと貧困という精神でもあります。

 

 

<スタッフより>

 ジョン先生のお話も非常に心打たれる内容です。切迫した状況な中でも、この国を本気でよい国にしたいという想いを持ち、さらにその熱い想いを実践されているジョン先生のお姿に非常に感銘を受けました。ジョン先生に、「海外で医者をした方がお金が稼げるのになぜ留まるのですか?」と意地悪な質問をしました。ですが、純粋になぜ大変な方を選んでらっしゃるのか疑問に感じたのです。するとジョン先生は笑顔で、「この国が好きだからです。お金以上に今しなければならないことが私にはあります。」と仰いました。

 この想いに私にも何かできることがないだろうかと、強く心が動かされました。