○ぺディーナ(女性)
HIVを患っていると分かった時、私は妊娠していました。私には当時4人の子どもがいて、その妊娠は5人目の子どもでした。私が病気だと分かると、夫は私を家に置いて逃げてしまい、実の母もいなくなってしまいました。友達もいなくなり誰もいなくりました。2007年にDREAMセンターに通うようになり、新しい家族に出会ったような感覚になりました。私はセンターに来た当初は泣いてばかりでしたが、皆が励ましてくれたおかげで少しずつ希望を見出せるようになりました。夫は私がセンターに通っていることを知ると「もう近寄らないでくれ」と言いました。そのようなどん底の状況でも、ジェーン(アクティビスト①で紹介)は前向きになるように応援してくれたのです。そのおかげで心が落ち着いてきました。
ある時、聖エジディオ共同体のアンドレオ・リカルディ会長とお会いしました。その時、リカルディ会長は私のことを「私の娘」と呼んでくれ、とてもやさしいお言葉を頂きました。その後、私は出産しましたが、娘はHIVに罹っていませんでした。自殺しようと思うこともありましたが死なないで本当に良かったです。2番目の息子は家を出て、ストリートチルドレンになりましたが、DREAMのプログラムに出るようになり、安心して私のところに戻ってきてくれました。今その息子は26歳になり医者になりました。
<スタッフより>
アクティビストの方々のお話は、驚きと感動がたくさん詰まっていました。みなさん、ご自身の過去を赤裸々に語ってくださいます。映画のようなドラマのようなお話が現実で起こっているのです。どん底に落ちても、何度死のうと思っても、必ずその苦しみが、今度は誰かを救うための光となって、苦しみに寄り添える人になっていけるのだと教えていただき、こんなにも素晴らしい活動を途絶えさせてはだめだと強く感じます。
DREAMセンターの活動は、ただ病気を治すだけでなく、元気になった方が今度は病に苦しむ方を助ける側になっていくというサイクルがあります。これにより、さらに多くの方が救われ、元気になった方もさらに輝きます。このサイクルを続けていく為にも、本活動へのご理解ご協力のほどお願い申し上げます。
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